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オウンドメディアとは。運用のメリットとデメリットの紹介

オウンドメディアとは。運用のメリットとデメリット

オウンドメディア(Owned media)は、企業やブランドが自身の所有するメディアを活用して、コンテンツを配信するマーケティング手法の一つです。有用な情報やエンターテイメント等を発信することで、顧客の関心をひきつけたり、商品のファンが増やすことができ、顧客との長期的な関係を築くことが出来ます。

ただ、オウンドメディアを始めるとしても「企業が自社の宣伝をするメディアなんて意味があるの?」「記事は誰が書くの?」「管理が大変なのでは?」といった疑問もあると思います。まずは、オウンドメディアの必要性や目的をしっかりと明確にし、オウンドメディアの管理や運用方法を考えてから運用を始めましょう。

オウンドメディアとは

オウンドメディアは、自社で所有するメディアのことで、ウェブサイトや自社ブログだけでなく、パンフレットや広報誌などもオウンドメディアに含まれます。会社の公式サイトでブログを書いたり、InstagramやYouTubeで動画を公開したりすることもオウンドメディアの一例です。

オウンドメディアではコンテンツを通じて顧客との関係を築くことができます。例えば、役に立つ情報や面白いコンテンツを提供することで、顧客はブランドに興味を持ち、信頼感を感じることができます。また、自分たちのメディアを使って直接情報を発信できるので、広告や他のメディアに頼らずに自分たちのメッセージを伝えることができます。

逆にお金を払ってメディアに掲載(リスティング広告やディスプレイ広告など)してもらう手法をペイドメディアと言います。オウンドメディアは効果が出るまでに時間がかかりますが、ペイドメディアはお金をかければすぐに効果が期待できるので、要所で使い分けるようにしましょう。

また、オウンドメディアは、コンテンツを増やすことで自社の資産になっていくのに対し、ペイドメディアはお金を払って広告を掲載した時しか効果は期待できません。その為、オウンドメディアは長期的な視点を持って運用する必要があります。

オウンドメディアとコンテンツマーケティングの違い

オウンドメディアの本を調べていると、コンテンツマーケティングの本が表示されたりします。この2つの違いは、「オウンドメディア」はコンテンツを発信する媒体のことですが、「コンテンツマーケティング」は、コンテンツを発信してマーケティングを行う手法のことを言います。

つまり、オウンドメディアはコンテンツマーケティングの手法の一つになります。コンテンツマーケティングには、他にも「オフラインでのセミナー」や「ターゲットにメールなどを配信する」ようなことも含まれます。また「オウンドメディア」は、ブランドや商品へのファンを増やしたり、顧客との長期的な関係を築くことが目的となりますが、「コンテンツマーケティング」は、最終的に見込み顧客への購入に繋げたり、申し込みをしてもらうことが目的となります。

オウンドメディアのメリット

ブランドの信頼性や認知度の向上

ブランドや商品の専門知識や価値など、顧客に有用なコンテンツを発信することで、より多くの人々にブランドや商品を知ってもらうことができ、信頼感を高めます。また、オウンドメディアにブランドや商品のイメージやデザインを反映させることで、顧客にイメージを定着させることができます。

顧客との関係構築

専門家が、顧客に有益な情報や役立つコンテンツを提供することで、企業やブランドへの信頼感が向上します。また、顧客が関心を持っている商品やブランドへの解決策を提供することで、顧客との関係を強化することができます。

さらに、商品の開発秘話や、通常では聞くことの出来ない情報を提供することで、ブランドや商品に対する情熱やこだわりを提供することも出来ます。これにより、見込み顧客へのアプローチに繋がるだけでなく、新規顧客や潜在顧客の開拓にも繋がります。

広告費用の削減

リスティング広告やディスプレイ広告などのペイドメディアでは、集客が見込まれますが、その分費用がかかります。しかし、オウンドメディアでは、コンテンツが上位表示できれば、費用をかけずに集客することができます。コンテンツの制作には費用はかかりますが、継続的な集客が見込まれます。

さらに、コンテンツは自社の資産として残るので、コンテンツが増えていくことで、その効果は増大していきます。つまり、リスティング広告やディスプレイ広告にかける費用を減らしても、集客が見込めるようになります。

採用への効果

自社や商品に興味を持ってもらえるコンテンツを発信することで、優れた人材を獲得できる効果もあります。オウンドメディアにより、経営者のビジョンや社員の働き方、会社のイメージや雰囲気などが伝わり、そのブランドや商品に対する熱意のある人材が応募しやすくなります。

オウンドメディアのデメリット

コンテンツの管理と質の維持

オウンドメディアは継続が重要になる為、コンテンツを常に発信し続けなければなりません。その為、更新が途切れてしまうと、顧客が離れて行ってしまうだけでなく、メディアが放置されてしまっているという企業の体制への不信感などのマイナスイメージにも繋がってしまいます。

また、コンテンツ制作を外部に委託する場合には、コンテンツのチェックや質の維持も重要になります。内容に問題がなかったとしても、実は他のサイトのコンテンツのコピーが使われていたり、AIで自動で生成しただけのコンテンツであったりすると、ニュースで取り上げられて企業の信頼低下に繋がるだけでなく、オウンドメディアの運用も停止に追い込まれる可能性もあります。

効果が出るまでに時間がかかる

短期でコンテンツを配信しただけでは、顧客との関係を築くことは出来ません。また、SEOによるコンテンツの上位表示を狙ったとしても、新参者のメディアはSEO的には弱い為、すぐには上位表示は見込めません。競合の少ないキーワードで上位表示を狙って、コツコツと閲覧者を増やし、ある程度、コンテンツ数を増やす努力が必要になります。

運営にはコストがかかる

広告費用は削減できても、オウンドメディアの運用にはコストがかかります。サーバーやドメイン費用、コンテンツの制作費用や管理費用、CMSの管理費用など、色々なコストが継続して発生します。さらにSEOやサイトを分析する為のツールなどを使えば、さらにコストは発生します。

オウンドメディアの作り方

コストと手軽さ重視ならWordPress

オウンドメディアは、WordPress等のCMSを使えば、誰でも構築することは可能です。ただ、企業やブランドのイメージが重要になるオウンドメディアでは、制作会社にしっかりとデザインをしてもらうことをお勧めします。WordPressのテンプレートなどを使って構築しただけでは、ブランドのイメージを損なう恐れもあります。

WordPressは、人気のCMSということもあり、多くの企業が使っています。その為、ハッカーなどに狙われやすいだけでなく、色々な機能を手軽に追加出来ることから、不具合などを狙った攻撃をされやすい傾向にあります。

>> WordPressは危険?セキュリティ対策の重要性

セキュリティ重視ならヘッドレスCMS

セキュリティを重視するなら、ヘッドレスCMSを使うのもお勧めです。ヘッドレスCMSとは、管理画面とフロントが分離されたCMSのことで、管理画面が別サーバーにある為、攻撃されにくくセキュリティに強くなるという特徴があります。

またJamstack構成(静的サイト)にすることで、速度も強化されます。速度の改善は、SEOと顧客のストレス削減の両方に効果的であり、重要な要素となっています。

>> 次世代CMS「ヘッドレスCMS」の特設サイトを公開しました
>> ヘッドレスCMSとWordPressの違いは?メリットとデメリットを比較
>> ヘッドレスCMSとWordPressのGTmetrixによる表示速度比較

 

ただ、ヘッドレスCMSやJamstackは、プラグイン(追加機能)をオリジナルで構築する必要がある為、WordPressと同じような機能を持たせようとすると、その分コストがかかってしまいます

その為、セキュリティを重視するならヘッドレスCMS、コストと手軽さを重視するならWordPressというような選び方でも良いかと思います。弊社では、どちらの方法でも、オウンドメディアの構築を得意としておりますので、お気軽にご相談ください。

ご相談はこちらから

まとめ

オウンドメディアの運用をお考えでしたら、効果が出るまでには時間がかかり、継続して更新していくことが重要、ということを認識した上で取り組んでいきましょう。また、目的も明確にしないと、あまり面白みのないオウンドメディアになってしまい、顧客との長期的な関係を築くことも出来なくなってしまう可能性もあります。オウンドメディアの必要性や目的を、しっかりと明確にすることが重要です。

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