Webサイトの可能性 ~第2回 現状の問題点と目指すべき方向~2007/10/01

山田恭子
Web制作部 主任
第1回では、Webサイトの強みとして、「様々な環境からアクセスできる」「ユーザが利用しやすい形で利用できる」ことをお話しました。今回は、Webサイトの現状と目指すべき方向について考えてみたいと思います。
Webサイトの制作と利用の現状
携帯電話から、パソコン向けに作られたWebサイトを利用しようとしたが、きちんと表示がされないために利用ができなかったという経験はないでしょうか。
現状、Webサイトをパソコンからも携帯電話からも利用できるようにするためには、パソコン向けのWebサイトに加えて、携帯電話向けのWebサイトも用意しなければなりません。場合によっては、さらにキャリア毎に異なるものを用意する必要があることもあります。
複数のWebサイトを制作するとなると、コンテンツ提供側としては多くの手間と時間とお金がかかります。また、そのような事情から、携帯電話向けのWebサイトのコンテンツを、パソコン向けのものより少なくする場合も多々あります。その結果、ユーザ側にとっても「携帯電話向けのWebサイトでは満足する情報が得られない」ということになってしまいます。
今回は携帯電話の例を取り上げましたが、同様の問題はブラウザの相違などでもおこりえます。
もし、単一のWebサイトがパソコンや携帯電話をはじめとする様々な環境で利用できるようになれば、上述のような問題はなくなり、コンテンツ提供者側にとっても、利用するユーザ側にとっても大きな利益となります。
共通規格の必要性
それでは、単一のWebサイトを様々な環境で利用できるようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
Webサイトには、「パソコン、携帯電話などのハードウェア」「OS」「ブラウザ」「Webサイト制作者」など、それぞれ異なる企業や人が開発し、関わりあっています。それぞれの工程で独自のルールを持っているために、環境ごとにWebサイトを作り分ける必要が発生してしまっているのです。
例えば、あなたがG社の電気カミソリを使っているとします。それは単3乾電池2本で動くのですが、ある日電池がなくなってしまいました。P社製の単3乾電池を入れたところ、当然ながら、電気カミソリは動きました。もちろん乾電池は単3であればS社製でもN社製でも問題ありません。逆に、P社製の単3乾電池でS社製やN社製の電気カミソリを動かすこともできます。
これは「単3乾電池」という規格が存在し、各メーカーが規格にそって製品を開発しているために、可能となっています。
これと同じようなことがWebサイトにもいえます。
規格にそって各工程の企業(人)が開発を行えば、単一のWebサイトを様々な環境で等価値に利用することができるようになると考えられます。
Webの世界でも、共通規格に準拠する動きがすでに始まっています。
次回は、Webの世界での共通規格についてお話をしたいと思います。
