Webサイトの可能性 ~第1回 Webサイトという情報伝達手段の持つ特性~2007/06/01

山田恭子
Web制作部 主任
本コラムでは、Web制作部の一員としてWebサイト制作に携わっていく中で、考えていることや感じたこと、気づいたことなどを皆様にご紹介していく予定です。
このシリーズでは「Webサイトの可能性」と題し、数回に分けて、Webサイトの可能性について考えていきたいと思います。
Webサイトの可能性を考えるうえで、まずはWebサイトという情報伝達手段の持つ特性を理解しておく必要があります。
多様な出力形態
Webサイトは今やPCだけでなく、携帯電話、ゲーム端末などさまざまな環境で利用できます。ユーザはひとつのWebサイトを、自宅や職場のPCでも、あるいは携帯電話やPDAなどでも、目的や状況にあわせて複数の環境で利用することができます。
また、ひとくちにPCといっても環境はさまざまで、モニタサイズなどのハードウェア面、回線速度などのネットワーク面、OSやブラウザの種類・ヴァージョンなどのソフトウェア面・・と、ユーザ毎にさまざまな面での差異が存在します。PC以外の環境についても同様です。
ひとつのWebサイトは、高性能なPCで利用される場合もあれば、画面が小さく操作性に特徴のある携帯電話で利用される場合もあるなど、多様な環境で利用される可能性があります。それらの環境により、ひとつのWebサイトでも見え方が異なってきます。
それに対して、印刷物の場合は「モノ」としてパンフレットやチラシなどになります。情報を別の場所で利用するには、印刷物そのものやコピーなどを持ち歩きます。誰が見ても見え方は同じです。
ユーザが見え方を選ぶ
Webサイトの場合、つくり手が作成したコンテンツを、ユーザ自身が都合に合わせて自由に利用できます。ユーザは、つくり手が用意したレイアウト情報を利用することも利用しないこともできます。
(図1)
印刷物の場合、つくり手が作成したコンテンツがどのユーザにも同じ状態で届きます。ユーザは、つくり手が用意したレイアウトそのままのものを利用します。(図2)
Webサイトは、つくり手が意図した視覚的なデザインやレイアウトをユーザがそのまま見ているとは限りません。このように言うとWebはつくり手にとって厄介な媒体に思えるかもしれませんが、そもそもデザインやレイアウトは、伝えたい情報を分かりやすくしたり、付加価値をつけたりするための補助手段であるといえます。
掲載されている情報を、ユーザが自分自身の利用しやすいかたちで利用できること、ひとつの情報を多様な形式で表示させられることが、Webサイトの強みであるといえます。
